「麻矢、ごめん……」

「いいの、私もひどいこと言っちゃってごめんね」

朝霧たちは無事仲直り出来たらしい。

「授業どうなるんだろうな?」

「四時間目から再開じゃない」

ガラスが割られる前に避難できたクラスの坂尾たちは、普通に話している。

この事件で、いじめられていた男子はどうなるのだろうか?もっといじめがひどくなったりしないだろうか?

それを止める方が、リア充競争より良さそうだ。

「もう帰らないと……三人とも、まだ話はありますから覚悟して下さい」

これは、電話で説教のパターンだ。まあ話を脱線させれば大丈夫。

いじめをする奴らに、ちゃんと叱ってくれる人はいなかったのだろうか?昼顔高校も、いつかは綺麗になるのだろうか?
ドロドロとした学校の空も、綺麗な向こうの山の空も、同じように綺麗だった。