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翌日。弟のたくが借りてた本を返しにきた図書館で、あたしは本の返し場所を探していた。

受験生のたくは生意気なくせに頭も運動神経もよくてモテまくってるけど、毎日勉強をがんばってるのをしってるからこうしてぱしられてやってる。

……けど、たくの志望校は全国トップの高校。

そんなたくが借りてる本の題名は頭の悪いあたしには読めない漢字しか使われてなくて、返そうにもどこに返したらいいかわかんない。

どうしよう……と思いながらうろうろしていると、突然本棚の陰からでてきた人と思いっきりぶつかってバランスを崩した。

「いてっ……あ、ごめんなさい」

「いえ、別に。大丈夫ですか?」

……声が綺麗だと思った。

あたしよりもずいぶん背が高いその人を見あげると、その人もあたしを見ていて目と目が合う。