家の鍵もかけて、ポケットにしまおうとした時、
運悪くお隣さんの立てかけてある傘の中に入り込んでしまった。
「わー、、早く取らなきゃ、、」
"ガチャ"
「あ、」
お隣さんと二回目の対面。
わたしはお隣さんの傘を手に取っている。
「あ、あの鍵が!!すみません、盗んでるわけじゃなくて!!」
またしてもテンパってしまう。
「あれ?百合ヶ丘高校の生徒?」
「本当に盗んでいません!!高校だけには!!高校だけには言わないでくださいっ!!」
するとプッと笑うお隣さん。
「へっ?」
「君、面白いね。
鍵、取りなよ。疑ってないから。」
恥ずかしくて顔が真っ赤になる。
先走って慌てていたさっきのわたし。
消えてしまいたい。
無事に鍵をとって、傘を渡した。
「あの、本当すみませんでした。。」
恥ずかしくて目も合わせれない。
また足早にこの場を逃げようとした。
「ねぇ。」
すると急に手を掴まれた。
「一緒に行こうか、入学式。」
ニコッと笑ったお隣さんに、
私は心臓が飛び出そうなほど胸が高鳴る。
「えっ!!えっ、なんで!」
なんでこの人は入学式って知ってるんだろ、
それよりも手!!
初めて男の人に手を掴まれた!
握られたことももちろん無いけど、
顔が真っ赤になっていくのが自分でもわかる。
「早く行かないと遅刻するかもよー。」
くるっと回って歩き出したお隣さん。
「ちょっ、ちょっと待ってくださいっ!」
置いていかれないように急いでお隣さんを追った。
