夢殺し

僕の体はまた勝手に動き、“今の僕”の部屋と思われるところへ入り、僕は椅子に座った。


『今日こそ……てやる。
絶対にだ。

これで………る』


ブツブツと呟く僕。


そこで、僕は目が覚めた。


「なんだ……今の夢は」


目が覚めた僕の体は、ちゃんと僕の体だ。

ためしに、右手を動かしてみる。
しっかりと五指が動く。

僕の思い通りに、体が動く。


だけど、さっきの夢は僕は自分の体を操れなかった。
まるで、決まっているかのように、勝手に体が動いた。