夢殺し

ああ、これがいつもの明晰夢なら、自由に動くことができるから、男か女か確かめられたのに。

「一人称が俺の、おそらく男…これだけじゃあ、犯人を特定することは不可能ね。

被害者の男のほうを探したいところだけれど、そっちはもう犯人に閉じ込められているんだっけ?」

「ああ」

「だとしたら、聞き込み調査だけに絞られるわね。
被害者は確か貴之の記憶では、170cmで90kgくらいだったわよね?」

「ああ。似顔絵もあるから、もしかしたらすぐに見つけられるかもしれないな!」


僕がそういうと、水鳥は呆れ顔で、


「いや、あれは下手すぎて役に立たない」


と言ったのであった。