夢殺し

「それで、今日も見たんでしょう。予知夢を。
どうだったの?」

「ああ……今日のは…予知夢というより悪夢だった………」

「悪夢?」

「ああ」


今、思い出しただけでもまた吐き気がしてくる。


「ついに……男が殺されたんだ。
それも、ひどい殺され方をされてね」

「……そう」

「男は、明日殺される。
何としてでも、明日までに彼を助けなくては」

「じゃあ、私がメモするから、夢の中であったことを言ってくれる?」


水鳥に言われて、僕は夢であったことを包み隠さず、覚えている範囲内で全て話した。


「…ひどい拷問ね。
よほど、夢の中の貴之はその男のことを憎んでいたか、もしくは狂っているか、あるいはその両方ね」

メモを見て、水鳥は呟いた。