夢殺し

「びっくりしたわ。
保健室に行ったら、貴之がいなくて、早退していたんですもの。

そんなに熱がひどかったの?」

「ああ、三十八度だった」

「ゲ。かなり高熱じゃない。
起きてて大丈夫なの?」

「ああ、今は大分落ち着いている」

「ま、寝てもまた変な明晰夢見ちゃうかもしれないから、起きているほうがラクかもしれないわね」


水鳥が、冗談っぽく笑った。


「そのことなんだけどさ………」

「? どうしたのよ」

「実は…。
…あの夢、どうやら予知夢らしいんだ」

「え?」

「夢の中で、僕が男をハンマーで殴った部屋にテレビがあってさ、その時映っていた番組が今放送されているんだ………」

「それって……」