夢殺し

「あれ?これ………」

あるチャンネルになったところで、僕はリモコンを操作する手を止めた。

そのチャンネルの番組は、低俗なバラエティー番組が映っていた。

大物芸能人が、新人アイドルをからかっている。
そのようすを見て、スタジオの皆が下品な笑い声をあげる。


僕は、知っている。

この場面を、知っている。


僕が、実際にこのテレビ局のスタジオに行って、この番組の収録を見たから知っているわけではない。

これは、僕が保健室で寝ていたときに見ていた夢の中で見た、テレビの内容と全く同じなのだ。


「ということは……」