「夢の中で殺人を犯した?」


次の日の昼休み、僕は人気のない生物実験室で、水鳥に昨日の夢のことについて話していた。


「ああ…そうなんだ。
僕は、この手で、ハンマーを振り落として、人を殺したんだ!!」

「落ち着いて、貴之。
あくまでそれは夢の話であって、貴之が本当に人を殺したというわけではないわ」

「そう、そうだけど……」


あのとき、ハンマーで殴ったときに手に伝わった感触……。
それが、今の僕の右手に残っている。


「うっ………」


僕は吐き気に襲われた。


「貴之っ、大丈夫!?
保健室へ行きましょう」


僕は水鳥に連れられ、保健室へ行った。