不良くんに愛されて

上田くんの唯一の荷物であるカバンにも、何もなかったみたいだ。


「あの、上田くん。ほんとに大丈夫だよ?むしろ何かもらうなんてできないよ」


「いいや!オレがあげたいんだ!」


香奈の遠慮もお構いなしにプレゼントをあげると言い張る上田くん。


「…それって今日じゃなきゃダメなの?」


私は呆れた声で言った。


上田くんの動きがぴたっと止まる。