~side楓~


手を掴まれたままどんどん進んでいく。


とうとうショッピングモールの外に出た。


「家どっちだ?」


私は黙ったまま。


「お前な、変な意地張るのやめろ」


「だから、1人で帰れるって!」


大丈夫だって言ってるのがわからないかな。