私は智未ちゃんの発言に思わず大智君の方を見てしまった。
すると大智君は顔を赤らめながら言う。
「お‥俺はただ純粋に朝練をしに来ただけだからな!別に罪滅ぼしとかじゃないからな!!」
「はいはい。早く着替えておいでー。」
「スルーするなよ!!」
大智くんは文句を言いながら更衣室へと行ってしまった。
私も更衣室に向かった。
私がプールに行くとすでに大智くんは泳いでいた。
智未ちゃんはと言うと‥
「あっ!美凪!!早く泳ぎなよー!」
プールサイドに座って足を水につけていた。
「うん!」
私は準備運動をして病み上がりなこともあるので軽めの練習をした。
しばらく泳いでいると智未ちゃんが声をかけた。
「ねぇ!水泳て楽しい?」
唐突な質問だ。
「楽しいよー」
と私が答える。
そして大智君も答えた。
「まぁ、陸上の智未にはこの楽しさが分からないだろうなー。」
「何よー。」
智未ちゃんが少し顔を膨らませた。
すると大智君がプールサイドにいる智未に近づき手を差し出した。
「お手をどうぞ、姫。」
「な‥何、言って‥」
顔を赤らめながらも智未ちゃんが大智くんの手をとった瞬間、大智くんは智未ちゃんをプールに引っ張った。
バシャン!!!
「ちょ‥何するのよ!!!制服、びしょびしょじゃない!」
智未ちゃんが悲鳴をあげた。
「ちょうどよかったじゃないか。このプールに興味があったんだろう?」
大智くんがいたずらぽく言った。
「何よそれ‥。フッ‥アハハハハハ!」
智未ちゃんが笑いだして大智くんも私もつられて笑い出したのだった。
水が結んでくれた友情を私はこれからも大切にしたいな。
放課後、私にはもう一つやらなくてはいけないことがある。
私は昇降口で須崎先輩を待った。
須崎先輩にお礼を言うためだ。


