人魚姫の願い

すると美凪と望の二人きりになった。

「す‥すみませんでした。先輩。私が先輩たちの顔に泥をぬるようなマネをしてすみません!」

すると先輩は優しく美凪の頭に手をおいた。

「あやまるな美凪。」

先輩が優しく言う。

「失敗は誰にでもあるから。人間なんだから失敗するのは当たり前なんだよ。美凪はその失敗を糧にして成長すればいいんだよ。」

先輩の優しさにずっと我慢していた何かが溢れた。
それは涙だった。私の目からは涙が溢れて止まらなくなった。

「泣くなよ美凪。俺は美凪が努力家なの知ってるから。美凪は強くなれるて信じてる。」


「‥せ‥せんぱーい‥!」

私の顔は涙でぐしゃぐしゃだ。

するとそこへ‥

「綾瀬さん。」

「あっ!水無月先輩!」

水無月先輩は笑顔で言った。

「今日は部活、来なくていいからね。」


ドキッ それってもしかして‥私は必要ないてこと?

「綾瀬さん、勘違いしないでね。その怪我でプールに入らせるわけにはいかないから。今日は帰って自主トレでもいておいてね。大会も近いし何て言っても美凪ちゃんは水泳部のホープだもんね。」


私はホッとした。水泳部にも必要とされなかったら私には居場所がない‥。

「水無月先輩、綾瀬は疲れています。今日はもう解放してあげたらどうですか?」

「‥とか言って美凪ちゃんを望くん一人で独占したいんでしょう?望くんこそ美凪ちゃんを解放してあげたら?」

水無月先輩がいたずらぽく言った。

すると須崎先輩の顔が真っ赤になった。

「そんなんじゃないですから!!美凪は中学の後輩ですから、いろいろアドバイスしてただけです!」

須崎先輩の言葉を聞いて水無月先輩がニヤっとした。


「美凪?‥もしかして望くん呼び捨てにしてるの?つき合ってもいないのに大胆だねー!」


「い‥いや‥その‥そ‥そんなんじゃないですから!!!からかわないでください!!美凪行くぞ!‥じゃなくて綾瀬さん行きましょう!」


顔が真っ赤なまま須崎先輩は私の手を引っ張って言った。