ふと、一昨日の優くんの家での出来事が頭をよぎる。
優くんに突然掴まれた左腕、振り返って目が合った時の優くんの真剣な眼差し・・・。
今振り返れば、あの時の優くんも、何か言いたげな表情をしていたように思う。
もしかして、その時言いたかったことを、私に伝えるために…?
不思議と心臓がドキドキしてきた。
ただ会うだけなのか、それとも話があるのか、もしかして私、何か忘れ物しちゃったかな…?
今は13時を少し過ぎたあたり。
4コマが終わるまで、かなり時間がある。
あと3時間強、このことを考えていても埒が明かない気がする。
それに、どうせ時間が経てば、優くんに会うことになる。
「よし、それまで課題しよう。」
今週までに提出しなければいけないレポートがあるから、それをやって4コマ終わるまで過ごそう。
そうすれば、変に優くんのことを考えなくても済むよね。
私は、再び図書館へと向かって歩き出した。

