最後の100日~君に幸あれ~


「寒いよなぁ。
ほれ、これきとき」

コウちゃんがブレザーを脱ぎ私の肩へ掛けてくれた。
変わらずコウちゃんは優しいなぁ。

でも…

「コウちゃん風邪ひいちゃうよ!」

「俺はええねん!
彼女なんやから甘えとき」

彼女…そうか…ごっこでもコウちゃんの彼女なんだ。

「はい…。
コウちゃん…ありがとう」

「おう!
さ、食おう!」

コウちゃんはコンビニの袋の中から二個パンを取り出した。
お弁当じゃないんだ…。

「コウちゃん。
どうしてこの時期に転校したの?」

「ん?
あぁ、うちの親、離婚したんよ。
俺は父親の方について来た。
父親の実家が学校の近くやねん。」

離婚…。
そうなんだ。なんか申し訳ないこと聞いた気がする。

「ごめん」

「え?何で謝るん?
俺は良かったと思ってるで!
ミイちゃんに再会できたし。
なぁなぁ、運命感じん?」

私と再会できたことを喜んでくれてるんだ。
嬉しい。

「ミイちゃん、あーん、して?」

「ん??」

唐突に訳のわからないことを言い出し、私はとりあえず口を開けた。