「だからそばで支えたかった。
だけど僕には叶わない願いだったんだ。」
その時ルイの綺麗な瞳から一筋の涙が溢れた。
何の涙だったのか分からない。
けど、なんて綺麗なんだろつって思った。
男の人の涙は…こんなにも綺麗なんだ。
「大切だって伝えることもできなかった。
僕は美奈が本当に幸せって思えてから消えたい。
でも、俺には時間がないんだ。」
「どういうこと…?」
「今美奈が大切って思えてる人を大切にしてあげてね?」
私の言葉なんて無視でルイは綺麗に微笑んだ。
時間がないって何なんだろう。
「ごめん。湿っぽい話しちゃって!
ほら、美奈授業遅れるよ!」
そう言われ私は慌てて屋上を離れた。
「美奈の誕生日は一緒に祝いたかったなぁ...」
ルイの呟きは全く耳に入らなかった。


