「美奈、波瑠。
すまなかった」
そう頭を下げたお父さん。
少しの間優しくて、よく笑うお父さんが戻ってきた。
私は戸惑いながらお父さんを怒らせないように過ごした。
ルウは私によく懐いた。
顔の怪我が治ると学校へ行くようになった。
帰ってくるとずっと一緒にいた。
そんなある日幼い頃のようなお父さんの怒鳴り声が聞こえた。
そのとたん私の部屋のドアがバンッ!と開きお父さんが入ってきた。
私は髪を掴まれお腹を殴られた。
理由はお母さんが離婚話を切り出したことだだた。
私もお母さんもたくさん殴られ、蹴られ、動かなくなった。
動かなくなった私の元へルウが駆け寄り傷のところそっと舐めた。
「ルウ…。」
「ニャア…」
体を擦り付けてくるルウは心配してくれているように見えた。
「大丈夫…私は大丈夫…だよ…」
そっとルウの頭を撫でた。
いつの間にかお父さんは出て行っていた。


