あーあ。真大ってば、本当もったいないことしたなあ。
こんないい女をふるなんて、きっと神様に怒られるよ。バチ当たりな人間だ、本当に。
けど、それでいい。
真大はわたしのことなんて気にもせず、忘れて、あの子と幸せになってくれればいいや。
そういえばわたし、あの子に酷いことばかりしてたかも。
遠まわしにあの子と真大が話せないようにしてみたり、嫌がらせっぽいことをしてみたり。
最悪だ、明日、会えたら謝ろう。あの子は鈍感でボーっとしてるから気づいてないかもしれないけど、謝ろう。
全部わたしの醜い嫉妬からできた最悪な行為です、って。笑ってくれるかな、しおりちゃんは。
しおりちゃん。きっとしおりちゃんも、気づいていないだけで真大のことが好きなんだよ。二人は両想い、気づいてないだけ。
なんだ。そんなの、最初から決まってたんじゃん。二人は結ばれる運命だって。わたしなんて脇役の脇役。引き立て役にもなれない。
だから、せめて。
二人の恋を、見守るくらいはさせてほしい。
応援なんて、当分できない。
けど、真大も、しおりちゃんも、好きだから。
好きだから、幸せになってくれたら、うれしい、かもしれない。
今はそんなハッキリとした気持ちを出せない。
明日になったらしおりちゃんのことが疎ましくて仕方なくなるかもしれない。嫉妬して嫌がらせしてしまうかもしれない。
けど、そんな最低なことして、真大に嫌われたくない。
しおりちゃんにも、嫌われたくない。
