そんな俺は、彼女がいない。 というか作らない。 ……なぜなら忘れられない人がいるからだ。 ――――――――…… 「でさー、その俺の彼女がな、」 いつものように俺と一緒に帰っているこいつ、 笹野晴樹(ささの はるき)。 中学から仲が良くて、高校でも同じクラス。