~♪


宮本さんの携帯電話が小さく音を鳴らしていた。


「宮本くんでなくていいの?」

「先生、でてもいいんですか?」

「あーいいよいいよ!」


講師との会話を聞いていた。

宮本さんは電話にでた。


≪はーい、バイトもうすぐ終わるから、まってろ。≫

≪ナツミ?いやいや、なっちゃん迎えに行きますよ。≫


女の人の名前だ。彼女かな?


そう考えているうちにコピーは終わっていた。


「お先に失礼しまーす」


そう言って、私は塾をでた。