私は、一歩、そしてまた一歩 サンちゃんの方へと、近づいていく。 「ほら、こっちだよ」 「眠いんじゃ、なかったの?」 目を、閉じてよ 耳を、ふさいでよ でなきゃ…… 気づかれてしまうから 聞こえてしまうから ーーグイッ 「ひゃっ……!?」 「捕まえた」