私……柳瀬と同じクラスになれたんだ。

ひしひしと実感してくると、嬉しさが爆発する。

もちろん周りにたくさんの生徒がいることは理解しており、溢れる喜びをひたすら噛みしめていた。


中学最後の一年間は、まるで夢のような時間だった。

柳瀬とは出席番号が一緒で新学期からいきなり席は隣同士になれ、そのおかげで距離がグッと縮まった。


柳瀬はとにかく明るくて誰に対しても平等に接してくれる。

そんなカレは常にクラスの中心にいて、私も柳瀬のおかげで楽しい日々が送れたと思う。


クラスマッチに文化祭、卒業旅行……。

学校の行事はもちろん、休日にもよくクラスメイトたちと集まって遊んでいた。

受験が近づけばみんなで勉強した。

そして柳瀬とは週番が一緒で、週番のたびにふたりで先生に頼まれた資料を取りに行ったり、放課後残って日誌書いたり。


柳瀬と一緒に過ごせる時間は幸せで、だから思ってしまったんだ。

仲良くなればなるほど強くなった思い。

今の関係が崩れてしまうのなら、このままでいいと――。