お嬢様のご命令




俺は大きな黒色の車に乗せられ、知らない場所に運ばれた。




車から降りると、大きなお城みたいな家があった。




大きな黒い門に、大きな白い家。




絵本でしか出てこないと思っていた家が、実際に自分の目の前にあるという現実をしばらく飲み込めなかった。




誘導されるがままについていき、俺はお城の中へと進んでいく。




いくつもある部屋。




俺はそのいくつもある部屋の中のひと部屋に入れられた。




「キミ、名前は?」




さっきの黒いスーツの男が聞いてくる。




「……ひなた」





俺が答えると、




「ひなた。お前は今日から、ここに住むといい。しかし条件付きでな。」




そう男は言った。