いつも私のためにやってくれているようで、結局は自分のためでしかない。




そんな執事に嫌気がさして、私は執事をよく辞めさせるようになった。




お母様に、「もう執事は必要ない」と言っても、お母様は執事を辞めさせはするけど必ず新しく執事を雇う。




次来る執事も、その次に来る執事もたいして変わらない。




私の気持ちを全然考えてくれないし、自由にさせてくれないし、毎日私の横につきまとうし、そんな執事という存在が、私はもっともっと大っ嫌いになっていった。




















それに




執事なんて、すぐ裏切るのに……。