「う、わっ!?」
俺はびっくりして大声をあげてしまう。
そしてそのままドシン!としりもちをついてしまった。
一瞬、何が起きたのかわからなくてすごく焦った。
俺はしりもちをついたまま顔に飛びついてきたトカゲを潰さないようにつかむ。
すると……
「……ぷっ、あははっ」
お嬢様の笑い声が聞こえた。
俺のトカゲを持っていた手がゆるみ、トカゲは素早い足取りで逃げていってしまった。
「あっ……せっかくお捕まえになったのに申し訳ありません!!」
「ふふっ……あははっ、いいのよそんなの、どうせ逃がすつもりだったから」
俺がすぐに立ち上がって謝っても、まだお嬢様はそう言って声を出して笑う。
無邪気な顔で、お腹の底から笑っているようなお嬢様。
「……?」
そんなに、今のが面白かったのか?
俺が驚いただけで……


