「……え、えっと……」




俺がゲーム機を手に持って戸惑っていると、お嬢様は




「ゲーム、やったことないの?」




と尋ねてきた。




「え……っと、……はい。申し訳ありません。」




俺は深々と頭を下げて謝る。




「かしてっ!」




お嬢様が俺からゲーム機をとりあげて、スタスタとソファの方へ歩いていってしまった。




 怒らせてしまった。




「申し訳ありません。」




俺はもう一度謝る。