「そ、そんなことでよろしいのですか?」
俺はついお嬢様にそう言ってしまった。
「? 私にとっては一大事よ!」
だけどお嬢様の表情からすると、かなり本気のようだった。
「か、かしこまりました。」
俺はゲーム機を受け取り、その場でやり始めようとするが、小さい頃から勉強しか教わらずに育った俺は、ゲーム機を持ったことがないことに気がついた。
しまった、ゲームなんてやったことなかったんだった……。
お嬢様がゲームをやるなんて、予想外の展開だ……。
俺の今までの担当してきたお嬢様で、ゲーム機を持っているお嬢様なんていなかった。
正直、俺は初めての命令に驚いてしまったんだ。


