お嬢様のご命令




俺は16歳の頃から執事として働いている。




だけど、ずっと同じところで働いているわけではない。




いらなくなったら捨てられ、別のところへ送られる。




それの繰り返し。




お嬢様が「いらない」と言えば、迷いなく追い出されるのがあたりまえ。




ずっと同じところで働く執事もいるが、俺の場合はそんないいものではない。




執事の入れ替わりが多いところに、俺は送られる。




つまり、お嬢様は相当なわがままだということ。




何人もの執事が次々と辞めさせられ、俺もそのうちの一人となる。




何回捨てられてきたことだろうか。




そして、どれだけ雑に扱われてきただろうか。




俺は、ただの道具だ。