心地良い風が窓から入る。
 君と歩いた桜並木もこうだったね。
 私は幸せだった。
 貴方はまあボチボチかな。

『爽やかな風だよね。心地よい。』

 何か、誠の声がした気がする。

「ヤダ、私ったら、幻聴?」

 きっと、私はもう駄目かもしれない。
 今度こそ。
 ね?