「さっき夢は―」 

私はハッとした。

「最後の別れ話―」

ワッと溢れていく涙。
やがてそれは、顔をつたい、床へポタポタと落ちてゆく。

―私は大事な友達を二人も亡くしたのだった。

残酷なその知らせに、頷くことが出来なかった。
信じられなかった。