『行かないで。私を、おいてかないで!誠、メグ!』

 二人は手を取り合いながら、歩いていく。
その姿は、仲睦まじく見えた。
 
 メグ、君は、私よりも愛想があるし、可愛い。
でも、裏に隠れたその顔を、誠は知らない。
 恐ろしく、怖く、それでも美しい、そんな顔。
嫌いな子にしか見せない、裏のメグ。
 貴方に知らないメグを私は知ってる。