将太さんからもらう言葉一つ一つが嬉しくて、心に響いてドキドキさせる。
…そういえば、璃子のこと、相談するなら大人の人のほうがいいよね。
目の前に立つ将太さんをマジマジと見つめていると、将太さんは困ったように笑った。
「どうかしましたか?」
クスッと笑みをこぼす将太さんに、別にと下を向いた。
「…相談、してもいいですか?」
恐る恐る問いかけると、将太さんはチラッと腕時計を見やった。
時間は6時を回っている。
「あの、すぐに終わるので」
将太さんもわたしもついさっきコンビニに寄ってきたばかりのところ。
それなのに将太さんがビニル袋を提げてないのが不思議。
もしかしたら、コンビニにはなかったものをこれから買いに行きたいのかな。
将太さんはまあいいかと小さく呟くと、
「私で良ければ、話を聞くことしかできないかもしれませんが、構いませんよ」
優しく微笑みながら承諾してくれた。


