さり気なく聞いた、将太さんと康也さんの接点。
…将太さんは、どんな部活をやっていたのかな。
今思えば、将太さんがわたしに初めて声をかけたとき、手紙の宛先が天国だと分かっていたのも、康也さんから話を聞いたからなのかな。
ふと考えていると、将太さんがわたしにぐいっと近付いてコソッと耳打ちをする。
「実は、以前康也さんから佐川さんの写真を見せてもらったことがありまして…」
何か続けて言おうとする将太さんにニコッと笑いかける。
「だから、わたしに声をかけてくれたんですよね」
知らないところで、知らない人に顔が知られてると思うとあれだけど、そのおかげで将太さんに会えた。
好きだった将太さんとこうしてお出かけをすることだってできている。
将太さんは、そうなんです、と言って照れ笑いをした。
「今思うと、くさい台詞ですよね」
お恥ずかしい、と照れた彼に、わたしはそうですねとクスクス笑った。


