それこそ、現実的なことを言えば捨ててしまうこととなんら変わらないだろう。
だけど、もしかしたら、本当に、もしかしたら。
「燃やすの。そしたら煙になってきっと、天国に届いてくれるから…」
気休め程度と言われても構わなかった。
それでも今は、祖母の言ったことを信じてみたかった。
「…そんなものですかね」
疑うような声でそう言った将太さんはきっと、そんなわけないと分かっているのだろう。
分かっているけれど、わたしと同じように信じてみたいのだろう。
このあたりに、手紙を供養してくれる神社があることをわたしは知っていた。
どこか適当な場所で燃やしてしまってもいいかもしれないが、そういうちゃんとしたところで始末をつけたい。
それに気持ち的にも、神社で燃やしたほうがずっと、届いてくれそうだから。
「…近所の神社、手紙を供養してくれるから、きっと神様届けてくれるから」
だから、と小さな子の戯言のようなものを繰り返すわたしに、将太さんがふと微笑んだ。
「それじゃあ、行ってみますか?」
そう言って、さっとわたしの手を握ってくれる。


