宛先は天国ですか?




迎えた8日、将太さんからは寄りたいところがあるというメールがきた。

それに了解して、いつもの待ち合わせ場所で待ち合わせる。


わたしがきてから、少しして、パタパタという足音に、わたしはスマホをやめて顔を上げた。

やはり、将太さんがこちらにかけてきて、わたしにふわりと笑いかける。

「4日ぶりですね」

ニコニコと笑う将太さんに、わたしもニコリと笑いかけ「そうですね」と答えた。

何か持っているようだったのでちらっと見ると、それは1枚の手紙だった。

しっかりと宛名書きもされているらしい手紙を、大切そうに持っている。


わたしがそれを見つめていると、視線に気付いてか少し困ったような顔をした。

「これ、気になりますか?」

問いかけてくる将太さんに、わたしはコクンと頷いた。

「実は先日、夏帆から手紙がきまして、返事はいらないとあったのですが、やっぱりそうもいきませんので」

今から出そうと思って、そう言って将太さんはニコリとわたしに笑いかけた。