宛先は天国ですか?




早野先生から手紙で告げられた、衝撃の真実。

最後に看護師さんに託したって、これが最後の手紙であるということ?

それとも…。


嫌な予感に、わたしはそのままジッとしていることなんてできなかった。

鞄を持って、手紙を持って、そこに行けるだけのお金を持って。

「おばあちゃん、急な用事ができたから出かけてきてもいい?

お昼ごはんは向こうで食べてくるから!」

それだけ伝えたわたしは、祖母の許可も待たずに家を飛び出した。


電車に揺られてがんセンターの最寄り駅へと向かう。

今年の冬休みは少し長くて、本来なら明日始業式であるが、土曜日のために始業式が来週になる。

しかも成人式と被るため、火曜日からである。

そのためか、電車の中には遊びに行くと思われる学生がちらほら見えた。


…課題を終わらせないと。

ああでもそれより早野先生に会えたら何を話そう。

話すことがありすぎて、でも何なら話していいか分からなくて、わたしはいろいろと考えていた。