マナーモードにしていたため音はならないが、どうやらメールが届いたようだった。

このタイミングに一体誰がとメールを開けてみると、将太さんからだった。

飛び起きて、メールを開く。

まさか将太さんの方に何か言ったのではおドキドキしながら文を読んでいく。


『今日はありがとうございました。

おじいさんの方には一応認めて(?)もらえました!

これからもよろしくお願いしますね』

絵文字も何もない、長くない文章だけどそれだけで頬が緩む。

ニヤけそうなのをこらえながら、わたしはふふっと微笑んだ。


…なんだ、将太さんに何か、別れろとか言ったのかと思っていた。

なんだおじいちゃん、認めてくれてたんだ。

将太さんが良い人だってことが、ちゃんと伝わっていたんだ。

『こちらこそ、ありがとうございます。

そして、よろしくお願いします』

当たり障りのない文章を作って、将太さんに返信をする。


これからもよろしくお願いしますという言葉に、嬉しくて笑みを浮かべる。

…将太さんと付き合っている。

その言葉は、それを実感できた。