宛先は天国ですか?




納得したような顔をした祖母に、わたしはホッと胸をなでおろした。

「それから、会うようになったわけかい」

ふむふむと頷く祖母に、わたしは素直にコクンと頷いた。


祖母はお茶をすすりながら、まったくと呟いて軽くわたしの頭を小突いた。

突然のことに驚き固まるわたしに、祖母が呆れ顔でわたしを見つめる。

「相手は大人の方なんだから、少しは警戒しなさいな」

簡単についていって、と言って祖母は頬を膨らました。

わたしは、えへへと笑って誤魔化すことしかできなかった。


…確かに、大人の人に簡単についていくのは悪かったけど、好きな人、だったから。

仕方ないで済むことじゃないんだけど、ちゃんと初めは警戒してたし。


何も言わずに下を向いていると、祖母はふふっと微笑んだ。

「でもまあ、おばあちゃんからはこれ以上何も言わないわ。

あの人も悪い人じゃあなさそうだしねぇ」

でも気を付けなさいよ、と笑った祖母に、わたしはまた頷いた。