宛先は天国ですか?




どこでというより、どうやってと聞かれたほうが答えやすかったかもしれない。

「えっと、どこでというと、ポストの前というか…。

うーんと、それ以前から文通してたから、知り合ったのは手紙で…なのかな?」

うまく答えられずにいると、祖母が「そうかいそうかい」と言って笑った。

「それなら聞き方を誤ってしまったねぇ。

彼とはどうして文通をするようになって、どうしてお互いに知り合ったんだい」

祖母が改めて聞き直したので、わたしはもう一度答えに悩んだ。

どうして文通をするようになったのか、か。

別に、はじめは相手が将太さんだと分かっていたわけじゃないんだけど。


「あのね、わたしが天国の両親にって出してた手紙あるでしょう?

あれの返事を書いてくれていたのが将太さんだったの。

ずっとね、顔は知らないけど、彼からくる手紙と、彼自身が好きだったの、わたし。

それで、結構前に手紙を出そうとしてたときに、偶然将太さんから声をかけられたんだ」

なんとか説明しきってホッと一息つくと、祖母はお茶をすすりながらふわりと笑った。

「なるほどねぇ」