宛先は天国ですか?




すると、すぐに返事が返ってきた。

『私は別に構いませんよ』

シンプルな文章に、ホッとして軽く息を吐いた。

断られたら、もしかしたら一緒に行けなかったかもしれないもんね。


「おばあちゃん、いいって」

ぱっと顔を上げて答えると、祖母はニコリと笑った。

くしゃりとしわになるその顔は、これまた嬉しそうである。

「良かったわぁ、それじゃあ4日の日に行きましょうね。

また時間は今日のうちに、おじいちゃんと話し合っておくからねぇ」

ふふっと微笑みながら、祖母はまた流しに向かい洗い物を再開した。


わたしは良かったと胸をなでおろすと、自分の部屋へと戻った。

それから、将太さんに祖父と話してから時間を報告するとメールする。


その日の夜、帰ってきた祖父に事情を話して時間を決めた。

祖父は何か言いたげにしていたけれど、何か言うことはなかった。