宛先は天国ですか?





翌々日、強張るわたしの顔を見て、璃子は何か聞きづらそうな顔をした。

「えっと、どうなったか、聞いても大丈夫?」


璃子と分かり合えた日、あれからまた帰りに寄り道をし恋話をグダグダとした。

そのときに答えを聞いていないこと、土曜日に会うことを話していた。

だからどうなったというのは、その返事がどうだったかと言うことだろう。


未だに信じられず緊張しているわたしを見て、璃子は振られたと思ったみたいだ。

わたしはえへへと照れ笑いをしてから、スマホを取り出した。

一応、それらしい会話をしているためだ。

…内容が恋人らしいとかではなく、単に確認しているだけなのだが。


「…一応、付き合えることになりました…」

緊張しながらメールを見せると、わたしのスマホを取って「一応って」と璃子は笑った。

それからスマホを見て、璃子はさらにクスクスと笑い始めた。