宛先は天国ですか?




…その言葉に、その笑顔は反則でしょう。

やっと熱の引いた顔が、また赤く熱くなっていく。

頬に手を当てると、じんわりと熱を帯びているのが伝わってきた。


…だって、わざわざためて、そんなことを言うんだもの。


わたしが黙ったままでいると、将太さんは「あれ?」と言って首を傾げた。

ダメだったかなと思ったのか、困ったように顔をかく。


「ちゃんと言えてなかったので、改めて言うべきかと思ったんですが…」

付き合うのはダメですか?と少し悲しそうな顔をする。

…それは、ダメじゃないんだけど、不意打ちはほんと、ダメ。

将太さんの発言はいつもわたしの予想を超えていくから、心臓に悪い。


わたしは、下を向いたまま、「あの、」と声をかけた。

将太さんは何ですかとわたしを見る。


「…その、よろしくお願いします…」