宛先は天国ですか?




昼放課、お弁当を持って璃子の席へと向かう。

未だにうまく話せずバラバラで食べていたため、璃子の机にコトンとお弁当を置くと、璃子は少しだけ驚いた顔をした。

でもそれから、ニコッと笑いかけると、

「ごめん、少し片付けるね」

そう言って机の上に乗っていた教科書を机の中にしまった。

「うん、ありがとう」

お礼を言って、前の席の子の椅子を借りて座る。


「…えっと、改めて言うまでもないと思うんだけど、実は、好きな人がいます。

それと、金曜日に、その人に勢いで想いを伝えてしまいました」

緊張しているせいか、思わず敬語になってしまう。

それでもなんとか、璃子に将太さんのことを話すことができた。


璃子はわたしの言葉に、ふわりと微笑んでから、えいっと軽くわたしの頭を小突いた。

「いたっ、え、何するの?!」

頭を抑えると、璃子はケラケラと笑った。

久々に見るその笑顔に、わたしも思わず笑顔になる。