とりあえず勉強でもしようと、ポケットの中からスマホを取り出した。
コトンと机に置いた瞬間、チカっと電源がついた。
左上に表示される、メールのマーク。
誰からだろうと不思議に思い開いてみると、それは将太さんからだった。
『来週の土曜日、会えませんか?』
たったそれだけで、絵文字も何もつけられていなかった。
来週の土曜日は、と予定を確認してみる。
…いや、何も予定があるわけじゃない、暇なのは分かっている。
ただ、なんとなく返信するのをためらってしまった。
行ったら確実に、告白に対する返事をされるだろう。
あれを告白と言っていいのかは分からないが、それはおいといて。
振られると分かっていて返事をもらいに行くのは、いささか勇気のいることだ。
…でも、会いたい。
『土曜日なら特に用事もありませんので、大丈夫ですよ』
悩んで、でも自分を奮い立たせて送信ボタンをタップした。


