宛先は天国ですか?




…完全に見透かされてしまっている。

さすが育ての親、さすが我が祖母というべきか。

おほほなんて笑ってみせた祖母は、それから真剣な笑みを浮かべてわたしを見た。

その表情に、自然と顔の熱が冷めていく。


「それで、後悔はしてない?」

へたりと手を頬にあてがって、祖母はまたふふっと笑った。

わたしは目をそらして、小さくコクンと頷いた。

わたしの反応を見て、祖母はそうかいそうかいと嬉しそうに笑って、リビングの方へと戻っていった。


それを見送ってから、そっと部屋に戻る。


…後悔は、してないと言ったら嘘になるだろうけど、でもしてないよ。

今のナシとか言っちゃったけど、ちゃんと想いを口にすることができた。

ただ、あとほんの少しだけわたしに勇気が足りなかったから、ナシなんて言っちゃったけど。

だけど、ちゃんと、伝わってくれたんじゃないかな。

さすがに、届いていると、思うんだけど。


「…これから、会いにくくなっちゃった」

呟いて、思い切りため息をついた。