宛先は天国ですか?




「…別れて以来、連絡を絶っていたんだけど最近よく電話とかくるようになって。

まさか、偶然見かけたとはいえ、わざわざ話しかけに来るとは思わなかったけど…」

がっくりと肩を落とし、机に伏せてしまった将太さんにわたしは苦笑いをした。

「偶然見かけたというかあれは、わざわざ会いに来たって感じでしたけどね」

ふふっと笑うと、将太さんは机に伏せたまま、

「本当にそうだったら笑い事じゃないよ…」

また一つため息をついた。


「ため息つくと幸せが逃げますよ〜」

「あー、暖々さん拾っといて…」

すっかり気を落としている将太さんに、わたしはくすくすと笑った。

それから、飲み物を飲んで、ふと聞きたいことがあることを思い出した。


「そういえば、将太さんって、好きな人いるんですね」

確認をするように、将太さんに問いかけた。

さっき、夏帆さんに好きな人がいるといったから、気になったのだ。