彼女はいないと言っていたから多分、夏帆さんというのは将太さんの知り合いだ。
それがただの知り合いなのか、はたまた将太さんの元カノなのか。
どっちにせよ、夏帆さんが将太さんに想いをよせていることに間違いはないだろう。
「もー、だから、わたしだって反省してるし後悔だってしてるんだよ?
だから、やり直そうって言ってるじゃない」
夏帆さんはべたべたと将太さんの腕を触りながらそんなことを言う。
…元カノ確定、ですね、これ。
予想してはいたけれど、元カノが予想外に可愛く女の子らしい。
わたしには勝ち目がないんじゃないかと思うくらいである。
そして発言からして、やはり彼女の方から別れを告げたらしい。
自分から別れを告げて、その上でよりを戻したいと言っているらしい。
将太さんは困った顔をしながら、腕を無理やり解いた。
「すみませんが、よりを戻す気は一切ないんです」


