将太さんは大人で、将太さんにとってはわたしなんてまだまだ子供で。
それはどう頑張っても覆せそうにない事実なのだけれど。
だけど、いつか、背伸びをしてでもいいから、将太さんの隣に並べたらなと。
「まあでも、そうですね、高校生といったらもう、子供ではありませんからね」
ふと頬杖をつきながらそう言った将太さんに、わたしはうんうんと大きく頷いた。
だけどそれから、将太さんは小さくくすっと笑みをこぼすと、
「しかし、大人でもありませんからねぇ」
ふふっとわたしをからかうようにそう言って笑った。
その言葉に、思わずムッとしてしまって、ますます子供だと思われたとそっぽを向く。
「…将太さんは、」
少しだけ震えた声で言葉を紡ぎ出す。
うまくすらすらと言えないことが悔しくて、まだそっぽを向いたまま。
「付き合うならやっぱ、大人の人がいいんですか?」
…そんなの当たり前のはずなのに、ついつい聞いてしまった。


