宛先は天国ですか?




言葉がまとまらなくて、うまく伝えることができなくて。

こんなことにうろたえていてうまく話せないようじゃあ、患者さんと会話なんてできっこない。

自信がないためか、最近はやたらとそういう風にあれこれ看護と結びつける。

さらさらと、うまく話せる力が欲しいと、何も答えない将太さんを見て思った。


でもそれから、将太さんはくすっと笑みをこぼした。

「確かに、誰かに話したら楽にはなりますね」

くすくすと、どこか嬉しそうな顔をしながらそんなことを言う。


それから不意にわたしの目を見た将太さんは、

「話だけでも、聞いてもらっていいですか?」

小さく首を傾げながら、そうわたしに問いかけた。

わたしはその言葉に大きく頷いた。


…本当に話を聞くだけになってしまうけれど、少しでも将太さんの力になれるならぜひ。