宛先は天国ですか?




なんだか“悲しそう”にも見える横顔。

もしかして何か悩みでもあるのだろうかと気になってしまう。

ここで聞くべきか否か、迷っているうちに将太さんがこちらを向いた。

それから、何も言わずにカフェオレを一口飲んだ。


「…将太さんは、」

膝の上にある手をぎゅっと握りしめて、わたしはじっと将太さんを見据える。

将太さんは不思議そうに首を傾げて、カチャンとカップを皿の上に置いた。


「何か、悩み事でもあるんですか?」

わたしの言葉に、とたんに驚いたように目を見開いた将太さん。

でもすぐにいつもみたいな笑顔に戻って、

「なぜですか?」

と小さく小首を傾げる。

いつもみたいに見えるだけで、なんだかいつもより悲しそうな笑顔だ。


「なんか、ため息をついていたみたいだし、なんだか悩みがありそうな顔してるので」

はっきりとそう言って、将太さんから少し視線をそらす。

なんだか、こうしてわたしから指摘することがあまりないから、反応を見るのが怖くて。